食料危機

 

2020年を迎えコロナウイルスのパンデミックをはじめとする様々な、今までの常識からは考えられない様なブラックスワンと呼んでも過言ではない様な出来事が数々、起こってしまっています。

ブラックスワン(黒い白鳥)とは、金融市場において前例もなく、予測不可能なひとたび起ってしまえば衝撃が大き過ぎる事象の事を指す。

元ヘッジファンド運用者でもある研究者、ナシーム・ニコラス・タレブが2007年に刊行した著書『ブラックスワン(The Black Swan)』で言及したのがきっかけで、使われる様になりました。

従来、すべての白鳥は白色であると信じられていたが、オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことにより、鳥類学者の常識が大きく覆された事にちなみ、確率論や従来の知識や経験則からは予測できない極端な事象が発生し、それが人々に多大な影響を与えることをブラックスワンと呼んでいます。

ここでは食料危機に関する何羽かのブラックスワンをご紹介させて頂きます。

 

コロナウイルスの世界的感染拡大。

この事態が世界に与えた様々な影響に関してはご説明させて頂くまでもないかと思われますが、ここでは食料の輸出制限についてふれさせて頂きます。

ロシアやインドをはじめとする世界中の国々が食糧に対しての輸出制限をかけはじめています。

食料自給率37%の日本にとっては、世界の食料輸出制限は致命的ダメージとなる事でしょう。

 

サバクトビバッタ、及びイナゴの過去に例がない規模の大発生

まずはサバクトビバッタですが、大雨の影響で通常ではほとんど発生しない1月頃から大量発生し、既に2月の段階では4000億匹とも言われる過去に例がない程の数まで増えてしまいました。

このサバクトビバッタですが、通常であれば4~7月に増殖するのですが、早期に大量発生してしまった事から何百兆匹までも増えると言っている専門家もいます。

サバクトビバッタの発生源である東アフリカに位置するソマリアでは2月のはじめには既に国家非常事態宣言を発令しています。

そして現在では紅海、ペルシャ湾を超えインド、パキスタン、ネパールまでも拡がっており、正確な匹数はもう誰にも答える事は出来ないのではないだろうかと思われる程です。

そして最近になりご丁寧な事に、南米のパラグアイやアルゼンチンでもバッタが大発生し始めています。

そして、5月以降、中国各地でもイナゴやバッタの大発生が報告されており、既に作物に影響を与えている上、今後の雨量の増加により爆発的に増殖してしまう事が非常に危惧されています。

 

中国をはじめとする世界各地での大洪水

日本を含む世界各地で異常気象と呼べる豪雨災害が発生していますが、ここでは中国の豪雨災害にクローズアップしてみたいと思います。

現在、中国各地で豪雨が発生しており、その中でも南部では今まで洪水等、発生しなかった地域も大洪水が発生してしまっています。

中国当局の発表によると当局の集計で6月以降、7月28日までに湖北、江西、安徽など27省・自治区・直轄市で延べ約5481万人が被災し、158人が死亡・行方不明、家屋約4万戸が倒壊した。

農作物の生産にも影響が出ている、との事。しかし、これは中国当局による発表であり、実際の被害は更に大きいのではないだろうかと予測出来ます。

このかなり少なめに見積もられた不正確な数字ですら、約日本の人口の半数が被災した計算になりますので、その被災の規模感は恐ろしい物です。

中国だけでも、この様な悲惨な状況ですが、日本でも新聞やニュースで「何十年に一度の、観測史上初」等をよく目にする様に世界中で同様の災害が多発しています。

 

ツマジロクサヨトウの発生

農林水産省|ツマジロクサヨトウに関する情報から抜粋

ツマジロクサヨトウとは、幼虫がトウモロコシ、イネ、サツマイモ、野菜類など80種類以上もの植物を食べてしまう蛾です。

恐ろしい事に殺虫剤が殆ど効かない程の生命力を持ち、更にはサバクトビバッタやイナゴに勝る繁殖力を持っています。

本来であればアメリカ大陸に生息しているのだが、飛翔による高い移動能力を持ち、2016年初頭に西アフリカで観察された後、1年程度でアフリカ全域に拡散し、今やインドでも発生が報告されています。

そして2019年7月に鹿児島県にて日本国内で初めて確認されて以降、もう既に日本全国での発生が確認されており、既に中国全域にも拡がっています。

この2020年、たった一羽出現しただけで、我々にとって甚大な影響を受けてしまうブラックスワンがこれだけ既に出現しており、今後も更なる出現が予測される激動の時代となってしまいました。

人間が生き延びていく為には、言うまでもなく食料の確保する事は必要不可欠ですが、前述させて頂いたブラックスワンの一つ一つが私達が食糧不足に陥る事に繋がっています。生き延びていく為に必要不可欠な食料の危機に。。。

 

日本の食料自給率はカロリーベースで37%程しかなく、もし仮に海外からの輸入に頼れなくなったとしたら、すぐさま食料不足に陥ってしまう事は火を見るより明らかです。

世界レベルでなくとも、中国という一つの国に起こる事象だけでも、日本は大変な騒ぎになる事でしょう。

自宅への多少の備蓄程度で何とかなるレベルではありません。

現在、世の中のほとんどの方々が正常性バイアス(自分や自分の周りだけは大丈夫的感覚)の働きもあり、そこまで深く考えられていない状況にあるかと見受けられます。

この状況であれば、日本は有事の際にはマスクが店頭から消えてしまったレベルでは済まされない事態に陥ってしまう事は間違いないでしょう。

こうした事態を受け、Earth Villageでは安全で栄養価の高い食物を生産しながら食糧危機への準備を進めています。

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